気づいていた
でも 怖くて気づかないふりをした
いつのまにか目的地を失った僕は
影に近づいていく
不協和音がきこえる頃
振り向いた僕らの足跡は
消えていた
先のことなんてわからない
不安がないといえば嘘になる
だけど僕は今、岐路に立っている
描けない未来の線を想像しながら
点と点をつなぐように
今にも消えそうな かぼそい線を
なぞるように歩いていく